当社は設立から40年近くが経過しますが、設立当初より公共施設の仕事をさせてもらう事も多く、今回の点検も紹介でさせてもらっています。
公共工事というと、一般的には敷居が高いイメージがありますが「実際はどうなんだろう?」と思う人も多いのではないでしょうか?
実際には、やはりイメージ通りキビシイです。
何がキビシイかと言うと施工にあたっての検査とか、書類とかがやたらと多いです。
税金を使って工事をするのですから、当然と言えば当然ですがやはり徹底しています。
あとはこんな景気で税収も少ないので金額的にもシビアです。
そんな少ない予算の中でも、対応できるように努力し、多くの方に喜ばれています。
さて話は戻って今回の貯水槽ですが、丸い形をしています。
昔は高架水槽に良く使われていた形です。
現在は新設される事はほとんどありません。
ですので見ただけで古いなという事が想像できます。
球は四角に比べて中に入れられる容量が少ないため、同じ容量の貯水槽で比べると、四角の貯水槽に比べて大きくなってしまいます。
天井がないため清掃や点検が危なく、作業しにくいという面もあります。
構造的には四角の一体型の貯水槽と同じ構造ですので、FRPが薄く壊れやすいのです。
大きな地震を受け、卵が割れるように壊れた球形の貯水槽を多く見ました。
球形のため普段の水圧はうまく逃がしている為、変形などは起こりにくいと言えます。
その代わり劣化の程度が分かりにくく、想像以上に劣化が進んでいるケースが多く見られます。