パネルとパネルの間が少し隙間が開いています。
パッキンが入っていたのですが、劣化して縮んでしまい見えない状況です。
天井部分は受水槽の中でも、一番環境が苛酷な部分になります。
日光は一番当たりますし、雨も一番先に当たります。
その上、天井部のFRP製パネルは、水圧が掛からないので底や壁面に比べ薄い造りになっています。
パッキンについても、常に乾燥した状態になっているので劣化が早く進みます。
また構造にもよりますが、内部に貯められた水の圧力を天井で受け止めている場合があります。
簡単に説明すると、貯水槽内の水が側面のパネルを押しています。
押されたパネルが外に開こうとする力を、天井で受け止めている形になっているのです。
劣化が進んだ天井は水圧に耐えきれなくなり、いずれ裂けてしまいます。
このように悪条件がそろい、天井部分のパネルやパッキンは、他の部位よりも早く劣化が進んでいきます。
上の写真は底面のFRPパネルです。
中央に縦に亀裂が入っています。
今のところ水漏れは起きていませんが、亀裂の拡大によって水漏れが起きる可能性があります。
今回の点検では、天井パネルや底面のパネルに劣化が見られ、受水槽全体に補強を施す必要があります。