貯水槽清掃はリピート率97%と圧倒的な支持を得る貯水槽清掃のプロへ

いつ破裂してもおかしくない・・

北関東へ貯水槽の劣化診断へ伺っています。

今回の受水槽は日立製FRPパネルタンク2槽式サイズは4.0×8.0(4.0+4.0)×3.0mH 最大96トン

補強材は内部補強式 複合板(保温パネル)仕様です。


この受水槽は非常に劣化が激しく全ての点検を載せてしまうと説明が出来ないので、一部の除き簡素化させて頂きます。

それでは劣化診断開始します。外部から検査していくと一番の問題点が見えてきます。

外部全体

補強プレート

ボルトの腐食

今回はこの劣化をメインで話していきます。この受水槽は仕様でも伝えましたが内部補強式になります。

内部には沢山のステーが付いていまして、そのステーを外部で締結しているのが、このボルトと外部プレートになっています。

そしてこの受水槽の最大容量は96トンです。有効容量も75トン位はあると思われます。って事はもの凄い水圧が外部に掛かっているのは言わずともお解り頂ける思います。

その内部補強を外部で支えてるボルトが今にでも折れてしまいそうです。

これ・・・・ 折れたら一発でバランスが悪くなり破裂へ向かうでしょう!そのなる前に全てのボルトを交換する必要があります。

そして皆さんはこんなに劣化してしまうと水槽自体は交換だよね!そう思うでしょうが補修は可能です。

その理由は次の写真に(受水槽の底面)

基礎(RC) 架台

この受水槽を支える基礎と架台がシッカリしてるからです。

弊社では色々な補修を成功させてきました。だからこそ

どんなに受水槽を補修しても基礎が駄目の場合は倒壊してしまうからです。

それからこの受水槽は以前にも沢山の補修歴があります。

例えば・・・

何か補修している  

複合板上から補修

アクアボンド系?

そして簡単な補修だけは、何処かの業者様が手掛けています。

その補修も構造上では意味がない方法で行われている為に、もし弊社で補修する事になった場合は全て剥離する必要があります。
お金を掛けて補修したのに・・・お金を掛けて補修箇所を剥離するなんてバカバカしいとは思いませんか?なので一時的な補修でも、構造上に適した補修方法を補修段階前に打合せが必要です。
結局は補修したが、ドンドンと受水槽の劣化が進行して誰も補修出来なくなる・・・

そうは言っても、貯水槽の構造が解らないから言いなりになっちゃう・・気持ちは解りますが!

そんな時は第三者の意見って重要ですよ!

そして弊社の無料診断をご活用ください。

出来る内容出来ない内容とハッキリ説明させて頂きます。

また、メリットとデメリットもご説明しています。
 

無料診断(点検)よろこんで!!

茨城県まで受水槽無料診断に伺っています。

今回の事例は防水屋さん(屋上防水とか専門らしい)に

受水槽の漏水工事を依頼したが、漏水が止まらないとの相談です。

受水槽は日立製FRPパネルタンク2槽式です。

サイズは2.0×4.0(2.0+2.0)×2.0mH ジャンボパネル複合板

※複合板とは・・・ 保温パネルが外部に付いている仕様の事です。

片側の接合部付近から漏水しているとの事です。

それでは内部の覗いていきます。

真ん中縦接合部にFRPライニングしています。

よく見るとFRPに若干の乳化(水分による硬化不良)が見られました。

しかし、漏水量が多い為、乳化が施工不良での漏水とは思えません。

他にも原因があると思われます。

そこで疑わしいのは日立製という事です。

実は日立製のFRPはクラックが入り易く色々な現場で漏水を発生させていますので

詳しくもう一度内部から観て見ましたが、水も入っているのでよく解りません。

そこで外部から確認をしなければなりませんが複合板が邪魔になり

担当者の方へ複合板を外してもいいですが? 許可を貰い外して行きます。

※何故、許可をもらったかと言いますと、大体が複合板の復旧が出来ないからです。

この写真が複合板の内側本体FRPパネルです。

亀裂があり漏水しています。

この亀裂が原因で止まらないのです。

そこで担当者の方が言いました。

何故、防水屋さんは気付かなかったのかと・・・

言いたい気持ちは解らなでもありませんが!!!

残念ながら受水槽の仕組みが解らない防水屋さんでは限界があります。

逆によくFRPライニングをしたなって褒めてあげたい位に思えました。

この様に経験と仕組みを熟知している我々プロにお任せ頂ければ漏れ方を

見るだけで漏水原因が解る場合もあります。

因みに、この現場に関しては再度防水屋に原因箇所を施工して貰うとの事です。

この様に無料診断を行えば解決する事も沢山あります。

まずは相談してみてください。

法令点検などで指摘される6面点検とは・・・

会社に居るのが久々なのでHPの更新を心掛けています。

訪問先でHPを見させてもらってるよなど・・・HP更新の励みになっています。

感謝!!

さてさて・・・有効容量10以上の貯水槽は法令点検の義務があります。

その点検表の中で6面点検と言う記載があります。

また6面点検が不可と記載されてしまうケースもあります。

この6面点検不可をどう対処したらいいのか質問を頂く事もありますので記載します。

結論から載せます!

この場合は基本的に施主様が対応する方法は貯水槽の入替しかないと思います。

ただし・・・・・!!!!

6面点検の必要性として取替時や新設時に当てはまるので現在使用している貯水槽は

現在6面点検が出来ない状態として点検しました。

そんな内容なので重く考える必要はありません。

では6面について詳しく説明していきます。

①天井部

②〜⑤壁面

⑥底面

貯水槽外部から6面すべて検査出来ないと不可及び×印が付きます。

大体の場合は底面の点検不能が原因で×印になります。

※特に埋設RC槽など昔から使用している施設が多いです。

では6面点検が出来ないと補修とか出来ないのか?

そんな事はありません。

補修して長く使って頂くのに現在問題はありません。

※6面点検不可・・・これだけは指摘事項に残ってしまいますが・・・

入替時や新設時に設備上で施工不可能だから6面点検出来なくても仕方ないは

通りませんので気を付けてください。

国土交通省の建築保全業務共通仕様書が東日本大震災の貯水槽倒壊の現状を受け、変更になってから5年が近づいています。

全国の公共施設では、これを受け給水衛生機器の受水タンク・高置タンクの5年に一度の長期点検を行うことと思いますが、もうお済ですか?

当社では、東京、神奈川、埼玉、山梨、静岡、長野においては、出来る範囲で対応しています。(これ以外の方ごめんなさい)

1年に一度の点検は作動確認や目視での点検が主なのですが、この長期点検はちょっと厄介です。

点検項目としては槽本体のたわみの計測や水平度や不等沈下の計測

接合部ボルトの強度検査

槽基材(FRP)の硬度測定となっています。

専門の機器と、貯水槽の構造に関する知識がある程度はないと出来ない内容となっています。

それだけ東日本大震災での受水タンクや高置タンクの被害が多かったということなのでしょう。

普段からのしっかりした管理によって、水道水は守られていますので、キチンと点検はしておきましょう。

作業としては、年に一度の清掃点検に合わせてするのが、費用を抑えられていいと思います。

基本的には水を払った状態での検査が基本ですが、当社で水抜きから清掃まで行うことも可能ですので、お問い合わせください。

なお、点検日の指定が難しい場合がありますので、ご了承ください。

貯水槽の排水方法は?

多くの質問の中に貯水槽の排水ってどうするの?

そんな質問について解説したいと思います。

貯水槽と言っても多種多様です。

なので一概に全部が同じではありません。

今回は二種類の排水方法を説明したいと思います。

貯水槽(水を貯める装置)はトラブルや清掃などメンテナンスを行う為に排水を行わなければなりません。

その為、基本的にはドレン菅が取付てあります。

ドレン管の先端にはバルブが付いていますので解放してもらえば排水が開始します。

赤いバルブを回すと排水を開始します。

設置しているロケーションによりドレンバルブの解放調整が必要な場合があります。

例えば地下に設置している貯水槽などは排水先に水中ポンプなどが置いてあり地上へ送るなど

しています、その排水量が少ないとドレン解放量が勝ってしまい地下室が浸水する事があります。

ポンプなどが置いてある場合は特に注意してください。

それと・・・忘れてはならない事がまだあります。

①貯水槽へ入る給水を止める事。

 折角抜いてるのに貯水槽の水が減ると勝手に給水が始まるので、いつまでも水が減らないなんて

 事になってしまいます。

②ポンプユニットを停止する。

 しっかりと電極操作している所が多いですが、万が一でもポンプの空運転が発生すると

 故障の原因になりますので確実に停止処理しましょう。

先程はドレンバルブが付いている貯水槽の説明をしましたが

ドレンが付いていない場合もあります。

え?  なんで?

そう思う事もありますよね!

でも実在します。

代表的には

①家庭用などで使用している極小さい貯水槽など

②埋設RC(コンクリート)槽など

上記の貯水槽はドレンが付いていません。

理由としては

家庭用は小さいのでドレンを付けるスペースがない

埋設RC槽は埋設の為に自然排水が出来ないので設置しない。

それではどうやって排水すればよいのか・・・

一番効率がよいのは水中ポンプをいれて排水する事

※家庭用の場合は点検口がないと水中ポンプも入らないので不可能になりますし水が抜けても

何も出来ない場合があるので気を付けてください。

さて、排水はしましたが・・・槽内へ入るのは基本的にNGです。

免許がないと基本は入れません。

どうしても・・・入るなら

入る前にゴム手袋と長靴を次亜塩素酸ナトリウム5%で消毒をしてください。

また槽内もしっかり消毒をしてください。

それから・・・重要!!

酸欠にならないように酸素濃度を測る事

特に槽内にサビが多いなどは注意が必要です。

もし・・・可能なら専門業者に依頼して対応するのがベストです。

事故になる前に・・・・

異常気象での配管凍結が多発しました。

強烈な寒気が入り1/25(月)甲府市は-7.5℃と異常な寒さでした。

土日と学校関係はお休みで水の動きがなく、月曜日の寒気により給水管(ボールタップ)までの

配管が凍結するのが続出しました。

凍結すると定水位弁が満水と勘違いをするので給水がなく受水槽は渇水します。

断水になってしまい不便な状態になります。

暖冬と言われていますが、異常気象も多く極端な天候です。

想定範囲を超える事が起きますので注意をしてください。

そんな事を言われても凍る時は凍る・・・・当たり前ですね。

そこで緊急時の対処方を少し載せます。

①もしあればジェットヒーターを使い配管を温める。

 大体の配管には保温材が施工されています、ラッキングカバーの下はウレタン材や防水ビニールが

 ありますので近々で使いますと保温材が溶けて収縮しますので多少の距離で暖めてください。

 この方法が一番効果絶大ですので復旧が早いです。

 配管内と氷が解ければ給水が始まり復旧まで溜まれば自然に断水解除になります。

②ドライヤーなどで集中的に暖める。

 受水槽周辺にコンセントなどがないので延長コードなどを使用し、温風が少ないので

 なるべく集中して暖めてください。

 根気が一番の解決策となると思います。

温める事しか解決策はないので段ボールなどで温めた空気を逃さない工夫も

した頂けると溶けるの早いと思われます。

さてさて、上記では緊急策をお話ししましたが。

予防策も考えなければなりません。

現在の想定を超えるにはそれなりの保温効果UPを考えなけれな意味がありません。

そこで考えられる保温効果UPは何かと考えました。

①配管に遮熱塗料を塗る。

 遮熱塗料は塗料内に細かなビーズが入っています。

 このビーズが塗料内に空間を作り遮熱及び保温効果を高めます。

 薄い鉄板に遮熱塗料を塗り白熱球で温めると熱が遮断され暑くならないのがテストで確認されました。

 因みに遮熱塗料なしでは熱くて触れない程です。

②ヒーターを入れる

 寒冷地では配管保温材の中にヒーター線をいれて保温しています。

 これは効果がありますが。

 冬季は電気量が高くなります。

③保温材の厚さを太くする。

 寒冷地仕様では配管断熱材を厚めにしています。

 首都圏などは寒冷地仕様にするだけでも意外と大丈夫かも知れません。

④ ①〜③を同時施工する。

  最強の保温です。

実際に配管が凍結すると、場所により被害が甚大です。

また復旧にも労力が掛かります。

復旧作業中に、まだ水が出ないのか??? など厳しいお言葉を頂く事も しばしば・・・

想定外の事態に備える準備も考える時期かも知れませんね!。

極端に水位が低い受水槽は・・・

久々に山梨県に帰ってまいりました。

山梨県民の皆さん・・・対応が遅くなり申し訳御座いませんでした。

さて、甲府市にあるビルの受水槽を現場調査に伺いました。

そこでステンレスにサビが発生していたのでご報告したいと思います。

今回のサビは受水槽の槽内に発生しています。

この部品はステーボルトと言います。

ステンレス304(SUS)で構成されていますが、基本サビに強いのでサビが発生する恐れは低いです。

では何故サビが発生するのでしょうか?

それは次の写真に答えがあります。

ボールタップの取付けてある位置に注目です。

もの凄く低くと思いませんか?

これが初期段階からとは思えません・・・

だとしたら、低くした原因があるはずです。

今回は原因の事には言及しませんが、この低いボールタップが気相部を大きくし

通常は水の中にあるステーボルトを塩素ガスの充満している気相部へと出してしまっている

のが原因です。

この様にボールタップ(副管)を長くするのは限度があり、気相部を大きくすると

色々な支障も出てきます。

①サビの問題

②通常は水の中にあるパッキン材の乾燥

③その他

このように気相部はステンレスさえサビが出る要素があります。

例えば、水の使用量が少なくなったから受水槽の水量を減らそうとか思っても

簡単に行うのは控えてください。

弊社では無料診断も行っておりますのでご相談くださいませ。

受水槽移設工事で特殊部品を披露

今回は山梨県の山奥から山奥へ受水槽を移設する為にお伺いしています。

通常は受水槽の移設は劣化状態から判断して無理のケースが多いですが

この受水槽はプレハブ小屋の中にありFRPの劣化が少なかったのでお受け致しました。

この受水槽はセキスイ製FRPパネルタンクでサイズは3.0×3.0×2.0mH(ジャンボパネル)です。

本当はバラさずに運びたいのですが

絶対無理なので傷をつけないように解体していきます。

ユニックでパネルを吊って解体中

ある程度解体していくとセキスイ製タンク特有のコーナーブロックが出てきます。

このダイヤ部がコーナーブロックです。

外してみましょう!!

これが原因の漏水が多いです。

それではどんどん解体していきます。

手に持ってるペラペラしてるのが接合部パッキンです。

最初は弾力があり厚みのありますが経年劣化でこんなに薄くなっちゃいます。

こちらが新品のパッキン(セイスイ製の純正品)

厚みがありますよね!!!

これはサザエではありません(笑)

新品のコーナーブロックです。

グルグル巻いているのがシールパッキンと言う物です。

止水効果が高いですが劣化すると著しく柔軟性をなくし漏水を発生します。

さてここまで色々と部品を掲載するとセキスイさんに怒られそうなので

この辺で打ち止めします(汗

受水槽を移設するとなるとボルトもパッキンも全て新品へ交換が必要です。

なかなか見る事が出来ない部品を見せる事ができて何よりだと思います。

排水口の空間確保と言われて困ってませんか?

爆弾低気圧で北海道が凄い事になってます。

また、日本海側も例年にない大雪で被害が多発しています。

まずは、心からお見舞い申し上げます。

さて、貯水槽の法令点検で多くの指摘事項を頂いてしまった・・・・(汗

そんな話を多く聞いています。

そんな中で排水口の空間確保の指摘が多いみたいです。

排水口の空間確保とはなんぞや????

例を挙げてみます。

上の配管がドレン菅 下が排水口です。

今回の場合は隙間ないですが、排水口内までは入っていません。

しかし空間確保は15cm以上が義務付になってます。

では、空間確保は何故必要なんでしょうか?

それは、排水の詰まりやトラブルなどにより汚水が逆流し槽内まで

汚水が入り込む可能性があるからです。

万が一にも入ったらと思うと『ゾッ・・・』しますよね!

そこで逆流してもドレンやオーバー管を伝わる事にならないよう

15cm以上の空間が必要なんです。

なら空間を作る為にどうしたらいいのでしょうか?

この現場の答えとして↓↓↓

切り易い塩ビ管を切断しました。

これで空間は確保出来ました。

今回の場合は空間確保が容易い現場でしたが、中には簡単に出来ない現場もあります。

疑問や質問は相談してれば解決できる事が多いですよ。

貯水槽の最大容量と有効容量について

前回は2槽式貯水槽についてお話させて頂きました。

そこで第二弾としてお問合せが多い貯水槽の最大容量と有効容量について説明していきます。

まずは最大容量からお話しします。

今回はFRP製パネルタンク1槽式で説明致します。

このFRPパネルタンクの大きさが、縦2m 横2m 高さ2mだとします。

最大容量なので単純に全体の体積を求めれば答えは出ます。

(2.0×2.0×2.0=8=8トン)

難しい事を考えずこの貯水槽へは8トン入る計算になります。

それでは有効容量はどうでしょうか?

こちらは難しく考える必要があります(笑)

先程の最大容量の話に少し戻りますが・・・本当に8トン入れてしまうと破裂する可能性も出てきます。

また、最大まで入らない様にオーバーフロー管から水が抜けるようになっています。

そして満水をオーバーフロー管より下で制御するように電極管理・定水位弁管理・ボールタップ管理

をしています。

それでは貯水槽の下側(底面付近)について話します。

底側にはドレン管(排水処理)とポンプへ送る送水管などがあります。

ドレン管は全部排水するように底へあるのが一般的です。

ポンプへ送る管は沈殿物(砂など)を吸い込まないように底より少し上が一般的です。

また渇水になった場合にポンプを自動停止する電極管理もありますので

底でも水が使える範囲が決まってしまいます。

そこで有効容量がどの位なのか計算しないとならなくなります。

例)

上部の満水位置が上部より30cm下が満水位置

底部の送水位置が下部より30cm上が渇水位置

そんな場合の計算式

高さを200cmとして(上30cm+下30cm)を引いて水量を計算します。

200cm―60cm=140cm(1.4m)

縦と横の長さは変わらないので

縦2.0m×横2.0m×高さ1.4m=5.6=5.6トン

今回の例で挙げた有効容量は5.6トンとなります。

実際は考え方が色々でオーバー管と送水管との間で計算する方もいます。

ですが、実際に使える有効容量が一番だと思います。

例外もありますが一般的には最大容量の75%〜70%の範囲が多いです。

参考にしてください。

2槽式の貯水槽について

今回は意外と多く聞かれる事として、貯水槽の2槽式について触れたいと思います。

まずは、2槽式とは何? また、何故2槽式が必要なのか?そんな説明から入っていきます。

①2槽式とは・・・

一般的には1基の貯水槽が2槽に分かれている事を言いますが、2基の貯水槽が配管で繋がっている様な場合は2槽式と言わず、それは2基とカウントします。

②2槽式の意味・・・

今回は飲料用の貯水槽として説明させて頂きますが、貯水槽は清掃が年に1回以上必要です。

また、メンテナンスや故障も考えられます。

しかし、病院・工場・介護施設など断水が困難な施設が多いのが現状です。

そんな時には2槽式の貯水槽が断水をフォローしてくれます。(配管状況によります)

それでは2槽式の仕組みを説明をしていきます。

1基の貯水槽が2槽になっているので、各槽が独立出来る必要があります。

給水・送水・ドレンなど各槽に同じ様に付いているのが一般敵です。

また、各槽の水位が通常運転中は同じになる様に連通管やサクション連通(送水管を連通にする事)

などの仕組みで動かない死水を作らない工夫もされています。

では、メンテナンスや故障の場合に単独運転するにはどうするか簡単ですが説明します。

通常は各槽とも水位が同じなので単独にする場合は片側の排水が必要になりますが、ドレンを開き抜いてしまうと同時に各槽水位が下がります。

それでは困ってしまうので連通やサクション連通も閉める必要があります。

但し、片側はポンプへ水を送る必要性があるので配管系統が解らなと作業は出来ません。

また給水も排水側を閉め運転側は解放しておく事が必要です。

ここまで作業を行いドレンから排水が可能です。

排水後は片側運転になります。

もちろん水量も半分になりますので節水でお願いします。

断水が可能な場合などは2槽式の必要性がないと思いますが

将来的に良く考えて2槽式にするか判断してください。

もちろん2槽式はコスト高になりますし、管理コストも高くなります。

サビに負けるな!!!!

今回は受水槽の外部劣化点検を依頼を頂き、千葉県市川市へお伺いしています。

それでは受水槽を拝見します。

この受水槽はTOTO製FRPパネルタンクで単板1槽式です。


FRP受水槽の下はポンプ室になっています。

そのポンプを保護している鉄板が腐食して穴が開いていたり、亀裂があったりして

ポンプが雨などで濡れてしまう可能性が出ています。

またFRPタンクを支える架台も腐食が始まり、このまま放置すると重みに耐える事は

出来ないでしょう・・・ 早めの対策が必要ですね。

それではFRPパネルを観て行きましょう。

目視及び打音検査では問題はないと思いますが、ガラス繊維が少し出てきていますので

劣化防止コーティングが必要な状態だと思いました。

また保温パネルがないので槽内に外光と透過も考えられます。

水質汚染の原因にも繋がるので対策が必要です。

この受水槽では一番急務な対策はサビ対策です。

ポンプ室の鉄板は交換が必要ですし、架台もこれ以上の腐食を抑える

サビ対策が求められます。

そんな受水槽での入替える必要はありません。

綺麗に補修する事で長く使い、産廃を減らしましょう。

諦めないで、まずは相談してみてください。

今回は埼玉県にお伺いしています。
受水槽の破損との事で訪問する事になりましたが原因は雪害らしいです。
色々な業者様に補修出来るか確認をしては・・・

業者) 駄目(修理不能)だと思います。

そんなやり取りを繰り返し弊社のHPに辿り着いたのが8月上旬でした。

その時、施設担当者の方も今回も駄目なんだろう・・・そんな気持ちだったとお聞きしました。それでは受水槽の破損具合を観ていきましょう!


上記の写真は大雪に伴い天井部のFRPが中心に沿って割れています。

槽内から見るとV字に曲がり天板が落ちそうです。

雪の重みって・・・凄いですね(汗

さて、雪の重みとは言ったものの、何故ここまで破損したのには原因があります。

それは大きく3つに分けれます。

①内部に支柱がない

②その他、補強が少ない

③FRPの劣化

まず

①支柱がないこれは天井部の重みを支える大事な部分ですがこのメーカー受水槽はV字(ブーメラン)で支えるタイプなのでありません。やはり、支柱の方が支える力があります。

赤丸部分がV字(ブーメラン)補強

②補強が少ない外部補強タイプなので基本的には補強材が少ないのですが、肝心な天井部梁がなくこれも重みに負けた原因です。

③劣化最大の理由は劣化だと思います。メンテナンスの重要性を改めて感じます。

それでは、この受水槽は補修(改修)は可能なのでしょうか? 可能です。
但し全体の補強+支柱+梁を入れるなどの改修が必要になり断水も数日間頂く事になります。
今回は保険対応もあり、これから補修に入りますので、この受水槽がどう治ったのか?

また報告したいと思います。

初歩的で聞きずらい質問事項その3(消耗品)

前回の初歩的記事から数か月・・・・

やっと今までの現場での報告を終えてブログ記事に少し時間が・・・

初歩的その2の最後で次回は消耗品についてお話すると言ってましたので

貯水槽の消耗品とは????

そんな内容にて掲載致します。

その前に貯水槽に消耗品なんてあるのかぁ???

そんな疑問もあると思います。

基本的にはFRPパネルタンクなど一般的に耐用年数は15年などと言われていますが

全てのパーツが同じと言う訳ではありません。

そこで貯水槽周辺で特に消耗度が高いパーツを消耗品と呼び細目に交換して頂くよう呼びかけています。

では、消耗品をいくつか掲載致します。

①点検口マンホールパッキン材

これは槽内を点検消毒する入口の蓋についているパッキンの事です。

佐山製の貯水槽は内蓋などが付いているのでパッキン材は入っていませんが、基本的にはパッキンが付いています。

このパッキンは劣化が早く、消耗すると害虫が入ったり、ゴミなどの汚染物質が入る可能性があり水質を汚染する原因になります。

②通気管

これは槽内の水量が上下する際に空気の通り道になる部品です。

この通気管の何がそんなに消耗するのか疑問だと思いますが、空気が抜けたり入ったりを繰り返す処は網目になっています。

もちろん害虫・ゴミなどが入らないように網があるんですが、その部品の劣化が早いので消耗品の分類になっています。

③電極部

電極部とは何かと言いますと、電極棒・電極保持器・電極BOXなどを言います。

もう少し解り易く説明します。

電極棒とは・・・ これは水位を制御するステンレス製も棒になります。

ポンプを制御したり給水を制御したり、または危険な場合は警報する重要な部品です。

電極保持器とは・・・ 電極棒を取付ける根本になります。

電極BOXとは・・・ 電極保持器が雨などで濡れないようにするカバーです。

では消耗品になる理由ですが、電極棒はステンレスなのですが信号を受ける為に微量の電気が流れています。(もちろん感電なんてしませんが)

その電気がステンレスにサビを発生させるんです。

先程も言いましたが制御する重要な部品なので早めの交換が大切なんです。

そんな部分なので点検で脱着する機会も多いのもあり保持器・カバーの破損も結構多いんです。

④ボールタップ

電磁弁制御以外では大活躍のボールタップですが、皆さんが思っている以上に稼働を繰り返しています。

なので消耗品の分類になっています。

貯水槽に関する消耗品は以上になりますが、ポンプにも消耗品があります。

こちらのメンテナンスも重要です。

このように沢山のパーツで日々の生活が安心に過ごせています。

自分の暮らしてる施設の貯水槽は大丈夫なのか心配でしたら無料点検を申し込んでみるのは

どうでしょうか?

法令点検で指摘されたんですが・・・

今回は法令点検で受水槽の指摘を受けた小学校にお伺いしています。

指摘事項は下記の通りになります。

①雨が降ると天井部に雨水が溜まってしまう。

水平なので水が逃げない状態です。

今回の場合は水平なので天井部だけ勾配を付けてあげる必要があります。

その為には槽内の支柱を加工して上げるのが肝心ですが、少し接合部に歪みがでるので

外部の天井部を補強する為にFRP樹脂ライニングが必要になります。

②排水口の空間確保

排水口とドレン管の間に空間がありません。

空間がないと逆流した場合に汚水が受水槽内に侵入する恐れがあります。

(15cmの空間確保が必要)

今回は単管の取外しと排水口の上部を切断する必要性があります。

③点検口(マンホール)の施錠ボルトとパッキンの劣化

点検口マンホール蓋を施錠するボルトがサビにより開かない箇所があるのと

パッキンが劣化しているので害虫やゴミなど汚染物が入る可能性があります。

法令点検で指摘されてもどう修理したらいいのか解らない事が多いと思います。

そんな時は弊社の無料点検を是非活用してみてください。

点検後に細かく解りやすくご説明致します。

ちょっとした点検で未然に防げる故障

久々に記事をUPします。

最近は記事の更新する時間が無く、今回は頑張って時間を作りました(笑)

さて、今回の訪問先は横浜市緑区です。

受水槽内のサビが気になるとの事でお伺い致しました。

早速、槽内を覗いてみましょう。

天井部のボルトのサビが目立ちます。

受水槽を設置してから25年間経ち、亜鉛メッキされた鉄ボルトの周りは腐食しています。

対策としてはボルトを新しいものに変える必要があります。

さてさて、もう一か所問題がありました。

皆さんの質問事項にも多いボールタップです。

このボールタップは複式20Aです。

何が問題かと言うと・・・・

給水が始まると水が出てはいけない場所から噴水のように出てきます。

まだ満水になると水が止まるから大丈夫なのですが

これを放置すると満水になっても水が止まらずオーバーするでしょう。

ボールタップは消耗品なので早めの交換が必要ですって事にお願い致しました。

このように・・・

弊社では各パーツの点検も行っております。

ここが心配・・・・

最近は水が臭うなど(何が原因なのか?)

もしかしたら解決できるかも知れませんよ。

初歩的で聞きずらい質問事項その2

前回、初歩的で聞きずらい質問事項・・・そんな投稿をしました。

近日中に第二弾なんて言っていながらどんどん日数が過ぎてしまい、今頃UPしました。さて、今回は貯水槽の水の流れを説明したいと思います。

貯水槽には沢山の配管が付いています。

大きく分かれると⑤箇所になります。
①給水管 ②送水管 ③ドレン管 ④オーバーフロー管 ⑤連通管
では、各機能について簡単に説明します。


①給水管 市水や井水などから貯水槽へ給水される配管です。大きい受水槽には定水弁がついていて給水をコントロールしているのが一般です。

②送水管 貯水槽から水を送る配管です。受水槽の場合はポンプを経由して高置水槽及び各家庭へ送水するのが一般的です。

③ドレン管 貯水槽の排水をする配管です。槽内の清掃や水槽に異常があった場合はここから排水する事で点検などが出来ます。(断水になる場合があります。)

④オーバーフロー管 これは異常があり槽内の水が一定量を超えた時に外へ水を逃す為にあります。主に給水装置の故障が原因です。

⑤連通管 これは1つの貯水槽が2槽式になっている場合についている場合があります。両方の水が均等に使えて死水を作らない様にするのが目的です。

上記の通り、沢山の配管があり皆さんの生活水を供給しています。
また沢山の配管が付いている貯水槽には配管の重みを支えているが現状です。

配管の支持金具など細かいですが、劣化していないか点検が必要だと思います。


次回は貯水槽の中でも消耗品と呼ばれる部材についてお話しして行きたいと思います。





初歩的で聞きづらい質問事項を纏めてみました。

今年度も残り少なくなりました。

年度末でバタバタしてると思いますが頑張って乗り切りましょう!

今回はなかなか聞きづらい質問(初歩)を簡単に纏めてみました。

では・・・最初は貯水槽とは!

貯水槽・・・色々な呼び方がありますが大きく分かれて2種類に分かれます。

①受水槽   これは地下にあったり、屋外に設置しているのが一般です。

②高置水槽 屋上に設置しているのが一般で高架台式が多く(高架水槽)とも呼ばれています。

※上記の2種類を総合すると貯水槽と言います。

では受水槽・高架水槽が両方ある時はどんな仕組みになっているのでしょうか?

①市水から供給される水を受水槽へ貯めます。

②受水槽から揚水ポンプを使い高架水槽へ上げます

③高架水槽から引力を使い各水道へ供給されています。

※①〜③を繰り返して動いています。

受水槽・高架水槽があるメリットって何があるのでしょうか?

受水槽

①安定して水が使えます。

②災害や震災などの時、受水槽の水が大活躍

高架水槽

①安定して水が使えます。

②停電時でも高架水槽の水が無くなるまで断水にならない。

逆にデメリットもあります。

受水槽・高架水槽

①清掃時に断水

②逆に清掃してない受水槽の水は汚染されてる???

③オーナー様には負担が大きい

皆様の命の水なのでしっかりメンテナンスが必要ですが手間暇が掛かるのが一番のデメリットですね。

ここからは貯水槽の材質や形成について少しご説明していきます。

材質(大きく分けて3種類)

①FRP製 価格が安く色々な形に加工し易い。

②ステンレス製 価格が高いが耐久性もある。

③鋼板製 価格はそこそこ、耐久性もあるが錆に弱い。

形成

①パネル式(各パネルをボルトで固定して色々な大きさになる)

②一体物(接合部がない)小さいサイズが一般的

最後に弊社では無料点検を行っております。

そこでは貯水槽を大きく部分的に4箇所に分けてみてます。

①基礎(RC部)

②架台(鉄部)

③水槽

④配管

何故? 4箇所に分けるかと言うと地震の際に各パーツが別々に動くからです。

別々に動くのに一体で観るのは危険ですよね・・・

また心配な箇所は念入りに観てます。

まだまだ質問事項が沢山ありますので近日中に第二弾を開催予定です。

大雪による影響

大雪・・・甲府114cm どんだけぇ〜

山梨の皆さん、また県外の皆さんも大変苦労されたと思います。

まだまだ、復旧には時間が掛かると思いますが、協力して乗り越えましょう。

さて、こんな残雪が残る中ですが、受水槽内のボルトが錆ているとの事で

山梨県内の工場へお伺い致しました。

全体の半分は錆による腐食がありました。

こんな場合は最低限のボルトは交換する必要もあります。

また交換したら真空にする為にキャップを取付ける必要もあります。

そんな感じで内部の確認が終わり、天井部の雪を退かすと・・・・

あれ?

天板に亀裂が

 

 

 

  

 

 

 

 

  内部から見ると⇒

足元が滑るので上手く写真が撮れない(汗

担当者にお話しすると近日にはなかったとの事でした・・・

もしかして雪の重みかなぁ?

確かに天板には20cm程の雪が乗っていました。

その重は凄いとしか言いようがありません。

今回は少しの亀裂で済みましたが、やはり天板は強いに越した事はありませんよね!!

今回のような大雪は滅多にないでしょうが・・・いつ起こるか解りません。

壊れる前に再度点検をしてみてください。

また、不安の場合は弊社にて無料診断をしていますのでお申込みくださいませ。

今回の漏水はすべて同じメーカーでした。

漏水の劣化点検を行いました。

今回は3件、訪問致しましたが全てがセキスイ製FRPパネルタンクで漏水しているので確認して欲しいとの内容でした。

セキスイ製のFRPパネルタンクは他メーカーと仕様が違う点があり、今回はその場所からの漏水でした。

では違う点とは何でしょう?それは内部接合部角にコーナーブロックと言う部材が使われている点です。

セキスイ製の接合部はV字型になっているので4箇所が重なるところは凹んでしまいその凹みを無くす意味と止水効果をUPさせる為に取付けています。

しかし今回はこのダイヤ型コーナーブロックの劣化による漏水です。

写真はすべて違う場所ですが漏水箇所はすべてコーナーブロックです。

(斜めに外からボルトが入ってる場所です。)

中からみるとこんな感じです↓ 

コーナーブロックはメーカー施工で交換が可能ですが、年数が経ち経年劣化している貯水槽ではその他のパッキンなども劣化しているので漏水は完全に止まる保証はありません。

また、経年劣化したFRPはコーナーブロックを取外などするとFRP自体を傷を付けてしまう恐れも

あり二次漏水の原因にも発展する可能性も考慮する必要性もあります。

やはり、パネルタンクの弱点である接合部はFRP樹脂で塞ぐ事が一番重要だと思います。

 ←パテ埋め後FRPライニングで完全止水(イメージ)

長く使える受水槽へ変化させる・・・弊社はそう考えています。