トップコート樹脂の塗り直し
受水槽や高架水槽に使われているFRP表面には、新品の時にはゲルコート樹脂といわれるトップコート樹脂が塗られています。
特に荏原製作所や一部のメーカーの一体型といわれる水槽に、ゲルコート樹脂の剥がれが見られます。
これが結構くせもので、一部分から少しずつ、剥がれてどんどん広がっていってしまいます。
ちなみに荏原製作所のポンプとセットになった、一体型受水槽はこんな感じの水槽です。
内部はこんな感じで、剥がれが起きています。
普通の補修業者だとポリエステル樹脂を使った、内部全面FRPライニングを進めてくると思います。
ただし、非常にニオイのリスクが高い(当日に水を張るとほぼ必ず臭う)のと、結構手間がかかるので、金額的にも悩んでしまうような金額になってきます。
当社でも、昔はポリエステル樹脂を使った、FRPライニングをさんざんしてきましたので、この場合のリスクは本当によくわかっています。
どんなに気を付けて、段取り良く、早い作業をしても、水槽内に有機溶剤たっぷりの樹脂を全面にライニングしていったら、数時間で有機溶剤がすべて揮発するわけもなく、水に溶剤集が移ってしまいます。
現在では無溶剤型のゲルコート樹脂の塗り替えという手法で補修しますので安全にもちろん1日断水で作業を終えることができます。(ほとんどこの手法を行える業者はいません。)
パネルの疲労が激しい場合などのときは、同時に補強もできますのでご相談ください。