清掃と構造点検の重要性 こうなる前に・・・

三月に入り年度末でバタバタしてませんか?

そして暖かくなったり、急に冷え込んだり・・・体調管理が大変です。

さて、今回は久々の清掃編のHP更新です。

最近、清掃のお問合せが多い状態が続いています。

そんな中には・・・

ここだけの話・・・

未だかつて数十年清掃をしたこともなく入居者の方から

水道から変な物が出てきたとクレーム発生なんてケースもあります。

もちろん故意で洗浄してないって事ではないのですが・・・

構造上色々と問題があって槽内が凄い事になってしまった

そんな貯水槽の槽内を覗いて行きます。

槽内に色々な物が沈んでいます、また浮いています。

通常ですが、長年槽内清掃をしていない槽内は土・砂・水垢などで真っ黒になっているんです。

今回のこの槽内はドロドロとした物が沈んでます。

この正体はバクテリアだと思われます。

では、何故この様な事になってしまったのか!!

大きな原因が構造上の不備と劣化にあります。

それでは原因の写真を掲載します。

この配管はオーバーフロー管ですが防虫網が付いていません。

また配管が短く簡単にゴミ・害虫が侵入してしまいます。

この穴は天井部に開いています。 

何かが槽内へ入る為に構造上、開いている物なのですが栓をしないと槽内へ簡単に異物がはいってしまいます。

その他、色々とありますが大きな原因が以上です。

この二つが問題なければ、こんな状態にはならなかったと思います。

それと、これは構造ではないのですが水の回転が少ないのではないかと思います。

回転が多いと槽内には残留塩素が多めに存在するのでバクテリアは発生しにくいはずです。

今回、残留塩素はゼロでした。

さて、ここから清掃と消毒をしていくのですが・・・

問題点を解決しないと、また同じ事になってきます。

水量の回転を多くする事は弊社でも出来ませんが

その他は同時に作業を行っていきます。

作業自体は簡単なんですが槽内側にゴム樹脂で出来てるボルトを差し込み止水とサビを防ぐ

特殊なボルトで固定します。

構造上配管を長くすると設備上問題があるので、防虫網を取付けて完了です。

そして槽内の清掃状態ですが

清掃前 

                       清掃後

とても大変でしたが綺麗になりました。

このように特殊な状態になってしまいますと清掃料金も割高になります。

小さな受水槽だから大丈夫ではなく改めて清掃と構造点検などが重要と

判断されます。

不安と思われるのなら無料診断を受けてみてください。

洗われた事のない貯湯槽は世紀末!

とある施設の貯湯槽を清掃に伺っております。

この施設の設備はボイラーがいくつもあり配管が複雑で

こちらの現場作業員では解らない状態です。(汗)

施設管理の方と悪戦苦闘しやっと排水できたのは2時間半後でした。

さて、どんな貯湯槽か写真で確認しましょう!

温泉×1基 給湯×2基あります。

この貯湯槽は設置してから何年経つのでしょうか・・・

解りませんが一度も清掃した事がないそうです。(怖)

毎回の事で想像は出来ますが・・・まさしく世紀末状態です。

それでは槽内をご覧ください!!!!

槽内が湯気で上手く撮れませんが中に沢山の異物があります。

これは何かと言いますと温泉槽は温泉成分の沈殿物や土です。

また給湯槽にはカルキが固まり槽内に付着した物が大きくなりれた物が多数あります。

これ・・・纏めて処理すると えええっ!!!マジですか・・・って位汚いです。

槽内で沈殿物を処理しています。

ほんの一部ですがこれが沈殿物です。

槽内での作業員は真っ黒でした・・・

また酸素欠乏の恐れもあるので換気処理もしっかりする必要があります。

作業員が中で倒れてるなんて事もニュースで聞きますよね!!

槽内作業も無事に終わり

今度は外から細かい汚れを高圧洗浄で流します。

ドレンから真っ黒な水が永遠に流れてきます(汗

この点検口(マンホールハッチ)の大きさ次第では槽内に入る事も不可能な場合もあります。

さてさて・・・・

今回の清掃でどんだけ綺麗になったでしょうか!

ステンレスの地が見えるまで綺麗になりました。

施設管理の方もここまで綺麗にしてくれて大変満足してくれました。

これで清潔な温水を供給出来ます。

受水槽の内部補強材から漏水する。

今回は受水槽の漏水について掲載したいと思います。

漏水には色々な原因がありますが、今回は内部補強材取付部分から漏水について検証してみます。

真ん中のボルト付近から漏水しています。

拡大するとこんな感じです。

この箇所は破裂を防ぐ為に内部補強を取付けているボルトです。

では、何故ここから漏水するんでしょうか?

それには受水槽の内部の写真を観て頂くのが一番だと思います。

この写真が内部補強になります。

拡大した写真ですがプレートからステーと斜めにアングルは取付けてあります。

そしてこの斜めのアングルか曲者なんです。

水槽に水が貯まると水槽が膨張します。

そして斜めアングルが膨張を抑え込みます。

すると劣化しているFRPが徐々に変形してきます。

先程のプレートを外した写真です。

段々とボルトの貫通穴が変形してきています。

また、クラックも出ています。

補修方法としては、ここをFRP樹脂ライニングで塞ぎ再度穴を開け変えます。

ライニング後の穴開け作業中

これで穴の変形は無くなり止水出来ました。

内部補強タイプの受水槽は破裂などの防止は外部補強より強いのですが

漏水が起こる可能性が高いのが弱点です。

また、補修には外部補強にくらべて長時間掛かります。

破損箇所が大きくなり補修不能になる前に点検を行ってみてはどうでしょうか?

清掃の重要性

今回は特殊なケースだったので掲載したいと思います。

現場は甲府市某所・・・・

住民の方から泥の水が出ると管理会社へクレームがあったとの事です。

そこで確認したら前回、受水槽を清掃したのは平成23年10月頃との事でした。

約2年半は受水槽の清掃をしていない状態でした。

そこで受水槽の点検口を開けて槽内を点検してみます。

この写真はドレンから排水をした写真ですが土や砂がいっぱいです。

排水作業中にドレンから出る水は濁りが凄く、実際はもっと溜まっていたんだと思います。

こちらの受水槽は市水を貯めて圧力ポンプで各部屋へ送っているんですが・・・

どうしてここまで泥が入ってしまうのか原因は不明です。

原因はともあれ、受水槽を綺麗にしないといけません。

薬品や高圧洗浄、消毒で清掃中

綺麗になりました。

受水槽は綺麗になりましたが、泥を吸い上げたポンプにはダメージが残りました。

土、砂で形成されている泥を吸い上げたのでシャフトが損傷してカラカラと異音が発生しています。

また、各水道からは配管内に残る泥や錆が10分水を出しても出続けます(汗

そこで各部屋のストレーナーも清掃をする事にしました。

やっと綺麗な水になり、一安心です。

今回は受水槽に泥が溜まるという特殊なケースですが

やはり1年に一回は清掃をする事をお勧め致します。

ポンプや配管にダメージがあるケースになりますと

高額な工事が発生致しますので早めに点検が必要ですね。

劣化診断と清掃作業

9月に入り残暑厳しいこの頃です・・・

まだまだ熱中症には気をつけていかなけれな!!

さて、今回は清掃作業で東京にお伺いしています。

こちらの現場が6F建ビルになり地下に受水槽と屋上に高置水槽があります。

↑地下受水槽

                     ↑高置水槽

地下受水槽の設置スペースがなく全体写真が撮れません(汗

FRP製の角型一体物になりますが、FRPが薄く内部に灯光器を入れると

光が透過しています。(今回は地下の暗闇なので問題なのですがFRPの薄さは心配です。)

さて内部に入り清掃開始です。

今回の現場は高圧洗浄が出来る環境ではないので薬品洗浄(水質に優しい)

専用パットを使い丁寧に汚れを落としていきます。

また内部に接合部がありパッキンがはみ出しています。

そろそろ漏水が心配です。

(もちろん、劣化診断報告でオーナー様に報告!!!)

皆様も自分の使っている水がどんな環境で貯水されているのか心配ですよね?

弊社では不安なところをチェックしながら清掃しています。

もう数年も清掃していない・・・ 清掃はしているけど不安・・・

そんな皆様・・・一度弊社の清掃をお試しください。

PS 高置水槽は問題なく綺麗になりました(笑

今回は工場の社員寮の受水槽の清掃点検です。

屋内設置の受水槽の場合、清掃前の水抜きの作業時に注意が必要です。

ドレン管と呼ばれる水抜きの管だけで排水する場合はまだよいのですが、通常はドレン管のみの排水では時間がかかりすぎるため、排水ポンプを併用します。

この時に排水口から水があふれてしまったり、場合によってはドレン管の水の出口からも水があふれてしまうことがあります。

屋内ですから、屋外の場合と違ってあふれ出た水をすべて拭き取らないとなりません。

あふれ出た場所によっては取り返しのつかない事もあります。

ですので屋内の排水には十分注意して作業を行っていきます。

さて話は戻って今回の受水槽です。

設置から20年以上経過していますが、屋内設置のため外観の劣化はそれほど進んでいません。

ですがパネルの角には怪しい部分が…。

パネルとパネルを固定しているボルトから水漏れがあります。

内部に入って確認します。

写真が光って見にくいのですが見た目には問題ないようです。

ですがパッキン材は20年を経過し、硬くなりパッキンとしての限界がきているのです。

屋内で水漏れした場合、水でびたびたして湿度が上がり金属類にサビが出たり、受水槽周辺にカビが生えたりと悪影響が出てきます。

無事に清掃点検の作業は終わりましたが、屋内設置の受水槽のため緊急の水漏れの修理が必要です。

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今回は市営住宅の受水槽の清掃点検です。

この受水槽は2槽式といって、受水槽の内部が2つに分かれています。

この為、片方の槽ごと清掃点検する事ができ、断水はしないで作業を終える事ができました。

※2槽式でも断水しなければならない場合もあります。

清掃は無事終了したのですが、水槽内部の天井部分には何かひげのようなものが…。

天井のパネルとパネルのつなぎめの部分です。

これが一体なにかわかりますか?

実はこれ天井パネルの上に生えた草の根なんです。

天井パネルの上は水が溜まらないような構造になっていますが、パネルとパネルのつなぎめの部分が溝になっていて少しへこんでいます。

長い間にこの溝にほこりや土が溜まり、そこに草が生えてくる事があります。

この草が根を張り、パネルの間に挟んであるパッキンを突き破り、水槽の中まで根をのばしてきます。

「自然の力はすごいですねー。」

なんて感心してる場合じゃありません!

草の根が入るという事は当然、雨水なんかも貯水槽の中に入ってきます。

雨水と共にゴミや細菌も飲料水中に入り込む結果となってしまい、水質を汚染する事につながってしまいます。

今回は草の根が出てきて分かりやすかったのですが、実は草がなくても天井部分から雨水は水槽内に入ってしまっています。

天井のパネルとパネルの間に入っているパッキンは、想像以上に劣化が早いのです。

貯水槽の耐用年数は15年ですが、経験上ほとんどの貯水槽が15年せずに天井部から雨水が槽内に入るようになってしまいます。

天井部のパッキンの劣化は水漏れなどに関係ないので、ほとんどの人が気が付いていませんが…。

天井部のパネルはパネル自体が薄いので、劣化が進む前の補強がおすすめです。

天井部の補強ライニングで①雨水の槽内への侵入の防止②貯水槽全体の補強③紫外線などによる劣化の防止。 

 と一度で3つおいしい内容となっているのでぜひどうぞ(笑)。

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今回は事業所の受水槽の清掃点検です。

清掃点検の際には作業前と作業後に塩素濃度の測定をします。

DPD法と言われる方法で塩素濃度を測定します。

透明な筒状の容器に検査する水を入れ、DPD試薬の粉をその水に入れます。

塩素の濃度によって色合いが変わり、その色と基準の色を比べ一番近い色で濃度を決めます。

全く塩素が入っていないと色は変わらず透明です。

逆に塩素が多く入っていると色は濃くなり、真っ赤になります。

基準としては通常は0.1ppm以上。

清掃など貯水槽内に人が入った後は0.2ppm以上ということになっています。

塩素は時間が経つと次第に濃度が低下してしまいます。

特に夏場など、気温や水温が高いと低下のスピードが速くなります。

塩素濃度の低下は藻の発生や細菌の繁殖の原因となります。

今回清掃点検した貯水槽内部の写真です。

光が外側から水槽内にはいり、水槽の中は蓋を閉めても明るい状態です。

気温と水温の上昇、塩素濃度の低下、光この3つの要素がそろうと非常に藻が発生しやすくなります。

夏場は気温の上昇から、水槽内に一番藻が発生しやすい時期になります。

日ごろからしっかりとした点検をして、安全な水を供給しましょう。

当社では藻の発生の防止に多数実績がありますので、お気軽にお問い合わせください。

今回は清掃は順調に進みましたが、上の写真のように、貯水槽の中に外部からの光の透過があり、改善が必要という結果になりました。

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今回は県営施設の受水槽の清掃点検です。

この貯水槽は2槽式の受水槽で、縦4メートル、横5メートル(2.5mと2.5mの2槽に分かれている)高さ2.5メートル容量50トンと大型の受水槽です。

受水槽の大きさは通常、水槽全体の大きさを言いますが、他に有効容量といういい方もあります。

大きさや容量といった場合、縦×横×高さの事です。

貯水槽の清掃の場合は水槽内を全部洗うので、この全体の大きさの事を言います。

有効容量とは、実際に水の使える容量で、水が満水になった水位からポンプの停止する水位(配管の少し上)までのことで、実際に蛇口から使える水の量を言います。

話はもどって今回の受水槽ですが、設置から20年以上が経過し、パッキンなどが劣化しています。

パネルとパネルの間に入ったパッキンが、ボロボロになってあちこちに落ちています。

またパネルのつなぎ目に、水漏れの予防のために施工されているコーキングのようなものがあちこち剥がれています。

ろ 労金水漏れ20101129_15.JPG

このコーキングのようなものは貯水槽設置時に施工される場合と、水漏れした場合などに後から施工される場合があります。

上の写真のように施工から年数が経過すると剥がれてしまいます。

またコーキングのような柔らかいものなので補強にはなりません。

施工する時には、このあたりを頭に入れて検討する必要があります。

今回の受水槽清掃では、パッキン材の破片の処理を注意して行いました。

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今回は小学校の受水槽の清掃点検です。

受水槽の種類にもよりますがパネルタンクの場合、パネルとパネルの間に使われているパッキンや、配管や補強材を止めているボルトから上のように、ゴム材が溶け出して側面のパネルに付く事があります。

設置から間もない時はこのような事が起きにくいのですが、耐用年数の15年をすぎる頃になるとパッキン材も劣化してゴム材が溶け出すようになります。

耐用年数の15年というのは、パネルの材質であるFRPの劣化もありますが、パッキンも15年もたつと劣化してくるのでパッキンの限界の年数でもあります。

黒いゴム材が飲料水中に入り、水質を汚染するようになってしまいます。

飲料水タンクのため使える洗浄剤は限られてきます。

そんな中でこの黒い汚れを落とすには、一生懸命こするしかありません。

ですが、こすればこするほどFRPの表面に細かいキズが付いてしまいます。

キズが付くと汚れが付きやすくなり、来年さらに苦労する事になります。

では、どうすればいいのでしょう?

ずばりFRPライニングをしてください。

当社のFRPライニングであれば、内部のパネルとパネルの間に入っているパッキンをすべて埋めてしまい、この黒い汚れが飲料水中へ入り込むのを完全に防ぐ事が出来ます。

なおかつ分子結合剤を使用したFRPライニングによって、受水槽全体の強度を上げ、水漏れも防ぐ事ができます。

受水槽清掃の時は、一番貯水槽の内部の点検も良くできる機会なので、ぜひこの機会を有効利用できるよう、㈱信栄にご連絡いただければと思います。

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