今回は東京都の八王子市に伺っています。
あるホテルの高架水槽ですが、イナックス製です。
「えっ イナックスって水回りのイナックス??」っと思われた方正解です。
トイレやお風呂を作っているINAXです。
昔はTOTOやINAXも貯水槽を作っていました。
だんだん数は減っていますが、まだまだありますので、当社の出番です。
写真ではわかりずらいですが、パネルタンク底部のパッキンから水がボタボタボタボタそこら中から漏れています。
ザルです、ザル・・・・。
さすがに設置から、30年もするとパッキンも石のように固くなり止水性能が無くなります。
こんなに漏れると水道代が心配でなりません。
ホテルですので、朝のチェックアウト後から夕方のチェックインまでに最低でも方側の槽は作業を終わらせ、水を張る必要があります。
当社の無溶剤型樹脂ライニングでなければ到底できない作業時間です。
ニオイがないのでライニング層の硬化後にすぐに水が張れます。
一般的な樹脂ですと樹脂の硬化後に、数時間から数日ニオイが抜けるのを待つ必要があります。
内部と同様に天井パネルのパッキンもザルになっているため、天井部のライニングも同時に行っていきます。
仕上げにセラミックコーティングで外部を塗っていきます。
これで見た目もきれいに、強度もアップした高架水槽に生まれ変わりました。
今回は埼玉県の草加市に来ています。
当社の首都圏営業所の貯水槽事業も本格的になってきています。
埼玉県周辺の貯水槽清掃、補修物件も随時募集しています。
気になっている物件がある方はお気軽にお電話くださいね。
さて今回は、三菱製の受水槽です。
なんと天井のパネルが凹んでしまって、何とかならないのかというお問い合わせです。
実は三菱のパネルタンクでは、時々起こる現象です。(あくまでときどきです)
原因はよくわかっていないのですが、天井パネルの劣化による強度低下と、夏の日差しによるパネルの温度上昇が関係していると思います。
というのも、新しい受水槽や、屋内の受水槽ではあまり見られないからです。
清掃業者さんに気を付けてほしいのが、ドレンを開ける際にマンホールの蓋を開けておいた方がいいです。
排水量が多い場合に槽内が負圧になって、今回と同様にパネルが凹んでしまうことがあります。
ドレンが細い場合や、ドレンをを全開にしない場合などは大丈夫です。
さて話はもどって、補修ですが、まずはパネルを戻して、ひび割れ部を補強ライニングします。
実はこの受水槽は、塗装されています。
一般的なポリエステル樹脂を使ったライニングでは、高い確率で剥がれが起きます。
樹脂の中の溶剤分が被膜を侵してしまうのと、接着力が低く密着不良を起こしやすいからです。
当社の無溶剤型樹脂ライニングは、被膜を侵しませんし、接着力もダントツで高いのでそんな心配は無用です。
今回のパネルと同じように、他のパネルもも凹んでしまう可能性があるので、補強ライニングしていきます。
トップコートとしてセラミックコーティングを施して完成です。
今回は補強と漏水対策も兼ねて、内部ライニングも同時施工しました。
これで数百万円かけて交換するか悩んでいた水槽も、まだまだ使える受水槽になりました。
今回は日立のパネルタンクですが、日立は貯水槽事業から撤退してから何年か経ち、部品の供給もされない状況になりました。
もちろん修理もしてくれないし、「どうしたらいいんだー!」と思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は日立の壊れやすい場所ベスト3の補修事例と、あわせて販売部材の紹介します。
それではいきなり1位の発表です。
じゃじゃん。ベターで面白みがありませんが、マンホールパッキンです。
あまりにつまらないのでついでに、マンホールの蓋も一緒に紹介します。
日立のマンホールパッキンは薄いものを付けてあげないと南京錠を取り付けるのが大変なことがあります。
薄めのマンホールパッキンを付けましょう。(色が分かりにくいですが、グレーのパッキンが付いてます)
ちなみに日立を含む全メーカー対応品のマンホールパッキンは600φのマンホール7個分で14,000円(送料、消費税別)で販売もしています。
もちろん飲料水のタンクに使える適合品で作っていますし、7つ分使えますので、一巻きあたり2,000円の割安品です。
それから、台風などで高架水槽の蓋が無くなるメーカーナンバーワンが日立です。
蓋の厚みが薄く作られていますので、割れやすいので交換をするケースが結構あります。
これももちろん通常では手に入らない品ですが、当社提携工場で作っています。
1つ1つ受注生産なのでお高いですが、困っている方はマンホールのみ55,000円(送料、消費税別)で販売もしますのでお電話いただければと思います。
さて第2位の発表です。
じゃじゃじゃん。マンホールヒンジ部のロッド棒です。
またまたつまらないものが出てきました…(笑)。
つまらないと言ってはダメですね、地味です。 地味なだけです。
蓋の開け閉めの際に軸となる部分ですが腐食して折れてます。
新品に交換します。
ヒンジ部のロッド棒はえー…、うん! 6,000円(送料、消費税別)にします。
「今、値段きめてんのかい!」っと突っ込みをもらいそうですが、相談をいただくことも多いので、この場でいろいろ値段を付けてます。
そして最後は第3位。
じゃじゃじゃじゃん。
「マンホールの縁(ふち)の欠け」です!
もうつまらないなんて言わせません。
これなかなか大変なんです。
パネル交換だと20〜30万円かかりますし、大体日立のパネル手に入らないし…。
絵的にはやっぱり地味ですけど困ってる人は多くて、よく相談もらいます。
キレイに治ってますね!
申し訳ありませんが、この部品は現在販売していません。
ということで今回は日立のタンク補修事例と部品販売のご紹介でした。
貯水槽の耐用年数は15年ですが、貯水槽の部品すべてが15年交換(修理)しないで済むわけではありません。
強度的な面からみると15年大丈夫でも、衛生的な面からみると、何の部品の交換(修理)もしないで15年経過するのは危険です。
部品によって、1年で交換しなければならないものや、3年、5年と設置状況にもよりますが短い期間で交換(修理)しなければ、貯水槽の衛生を保つ事が出来ない部品も多くあります。
貯水槽の中に入っているのは多くの場合飲料水ですので、飲料水の衛生を保つことは私たちの当然の使命と言えます。
多くの貯水槽でこのような観点にたって管理されていない現状があります。
修理が必要な貯水槽は設置から15年が経過しているかどうかはあまり関係ありません。
「修理しなくても衛生は保たれているか?」
「修理しなくても機能はだいじょうぶか?」
「修理しなくても強度は大丈夫か?」
などさまざまな面から判断して修理の是非が必要です。
貯水槽の衛生面から言うとマンホールパッキンなどが、短い期間で交換しなければいけない部品の代表と言えます。
スポンジ状のパッキンですから、すぐにつぶされてダメになってしまいます。
マンホールパッキンがつぶされると、マンホールとフタの間に隙間ができ、
虫やゴミが飲料水の中に入ってしまうことになります。
「うちの貯水槽は大丈夫だろうか?」
と思う方は今すぐ下記より無料点検をお申し込みください。
佐山製作所(サヤマ)が倒産してしまってから、何年か経ちます。
だんだんと貯水槽自体が古くなってきて、部品の交換等が必要なケースが多くなってきているようです。
部品を求めて、あちこちに電話したり、ネットで探し回ったりしている方も多いのではないでしょうか?
佐山製作所の水槽自体はパネルの強度も高く、設計もよい場合が多いので無くなってしまったのが残念ですが、しょうがありません。
さて今回は佐山製作所(サヤマ)の部品で壊れやすいまたは交換が必要な部位のベスト3を発表します。
いきなり1位は…
マンホールの内蓋です。
これなかなか見つからずに困っている方も多いです。(時々相談されます。)
信栄ではどうするのか?
他のメーカーと同様に、マンホールパッキンに変更します。
内蓋が付いていた分、他のメーカーのものより分厚いパッキンが必要です。
そこで信栄オリジナルの、サヤマ専用、極厚マンホールパッキンです。
通常使っているパッキンだと3重くらい重ねないと届きませんが、これだと1回です。(専用で作ってるんで当たり前ですが…)
ホームセンターとかで売ってるやつじゃないですよ(笑)。
ちゃんと飲料水タンクに使える基準に適合している素材を使用しています。
マンホール2つ分で、今のところ11,000円で販売もしています。(送料、消費税別です)
興味のある方はお電話ください。
話は戻って、サヤマのタンクの壊れやすいところ第2位は…
施錠ナット(施錠用のプラスチック部品)です。
これは8,000円です。
壊れて蓋が開かない!なんてこともおおいですね。
第3は … ジャジャン!
通気管です。
これは6,000円(送料、消費税別)です。
ちなみにサヤマの場合は、若干穴の加工が必要です。(元の穴が少し狭いので少し広げる必要があります)
以上、今回は佐山製作所の貯水槽の壊れやすいところベスト3でした。
貯水槽修理(マンホールパッキン交換)
マンホールパッキン破損 | マンホールパッキン取り付け |
【マンホールパッキン交換前】 マンホールパッキンが劣化してゴミなどが入りやすくなっています。 | 【マンホールパッキン交換後】 新しいマンホールパッキンと交換し、隙間がなくなりました。 |
貯水槽修理(通気管交換)
通気管防虫網破損 | 通気管交換 |
【通気管交換前】 通気管に付いているの防虫網が破れ、虫やゴミが水槽内に入ってしまう状況です。 | 【通気管交換後】 新しい通気管になり虫などが、水槽内へ入る恐れも無くなりました。 |
貯水槽修理(電極交換)
電極取り付け部サビ | 電極部取り外し、取り付け |
【電極部交換前】 電極の取り付け部が錆び、誤作動を起こす可能性があります。 | 【電極部交換後】 新しい電極になり、誤作動を起こす恐れがなくなりました。 |
貯水槽修理(ボールタップ交換)
ボールタップ故障 | ボールタップ交換 |
【ボールタップ交換前】 ボールタップの故障によって、水位調整がうまくできません。 | 【ボールタップ交換後】 新品のボールタップと交換し、正常に動作するようになりました。 |
「現在、耐用年数の15年で貯水槽の取り替えをしている建物はどのくらいあるのでしょうか?」
現実にはほとんどないと言えるでしょう。
15年ごとに取り替えを行っていたら、強度面や衛生面では最高でしょうが、それだけで莫大な費用がかかってしまいます。
「いかに長く(だましだましでも)使えるか、更新の時期を延ばせるだけ延ばしたい。」
この気持ちはマンションでも工場でも学校でも、民間でも公共でも、みなさん共通の思いだと感じます。
同時にみなさん
「何も貯水槽に手を加えないで、更新の時期だけを延ばしていいのだろうか?」
という不安を持っているのも事実です。
実際には、耐用年数というのはきちんとしたデータや根拠をもとに設定されているので、何も手を加えないで耐用年数を過ぎて使うことは危険です。
現在、全国的に貯水槽の破裂といった事故が増え、東日本大震災でも15年を過ぎた貯水槽の多くが壊れました。
「もしも急に水が使えなくなったら…。災害が起きた時にまったく水がなかったら…。」
普段からきちんとしたメンテナンスと修理が貯水槽にはかならず必要です。
しっかりとした修理や補強をしておけば、貯水槽の耐用年数を大きく延ばす事が可能です。
株式会社信栄では今まで、民間企業の実績はもちろんのこと、とくに施工に対して慎重な公共施設でも数多くの実績があります。
市町村や県の工事では技術協力はもちろん、工事の設計協力も行なっています。
多くの実績と各方面からの多くの信頼によって裏付けられた高い技術がありますので、安心して貯水槽の修理をおまかせください。
「うちの貯水槽は大丈夫だろうか?」
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