さて、今回は甲府市にあるアパートの受水槽FRPパネルタンク
5.0m×2.0m×1.5mH(15トン)の点検に伺いました。
こちらの受水槽はTOTO製 1985年製造で27年経っています。
早速、周りを目視開始
水漏れは確認されませんでしたが、受水槽を支える架台にサビが確認できます。
天井部に登ってみます。
歩くと”ボコッ,と凹む箇所が沢山あります。
長年の紫外線や雨風にさらされてる、天井部分のFRPは非常に薄くなり劣化しています。
またガラス繊維の露出が凄く,ダイヤモンドダストのように空中でキラキラしていました。
横をよく見ると空気の吸入である通気管が破損している・・・
害虫や埃が入り易い環境な為、衛生的にも水質汚染の可能性が・・・
さてマンホールを開けて槽内を覗いて見ます。
やはり27年を経過しているだけありますね、接合部のパッキンが経年劣化で硬くなり,内部にはみ出して来ています。
また槽内の飲料水中にも剥がれ落ちたパッキンが浮遊しているのがみられました。
また内部補強にもサビが見られます。
これは通常では水中にあるはずの補強材が、極端に水位が低い為に、空気中に出てしまいサビがでた
と思いますが何故?水量が低い設定なのか不明です。
まとめとして・・・
今回の受水槽は耐久年数の15年を12年も過ぎているだけはあり内部の補強、天井の補強、また外光の透過も考えられる為、藻防止を含む劣化防止コーティングと架台のサビ防止、通気管の交換など全体を
補修強化する必要があると判断されます。
補強すればまだまだ現役で活躍できる受水槽だと判断します。
長く使ってもらいたいですね!