内部全面ライニングを1日で
今回は東京都の世田谷区にうかがっています。
突然ですが、お客様とお話ししていて時々びっくりされることがあります。
貯水槽の内部の補修や補強工事で、全面ライニングと言って側面と底に樹脂とガラスマットを使ってパネルを厚くして、止水したり補強したりすることがあります。
一般的にこのようなライニング作業の場合は、1週間程度の日数がかかります。
なぜか?
施工後すぐに水を張ると樹脂のニオイが水に移ってしまうからです。
一般的にライニングで使われているポリエステル樹脂は溶剤分を多く含んでいるので、その溶剤分がある程度 飛ぶのを待ってから水を張ります。
この待っている間は断水となってしまうので、費用をかけて仮設タンクを置きます。
仮設タンクの設置、撤去と配管工事に1日ずつ。
ライニングに1日。
ニオイの飛ぶのを3〜5日ほど待つ。
こうして一般的には1週間かけて補修や補強を行います。
さて信栄の場合はどうでしょうか?
今回の高架水槽ですが、FRPが劣化してピンホールがあちらこちらに開いて少量の水漏れがあります。
この高架水槽の内部を全面ライニングしていきます。
さて何日かかるのでしょうか??
朝8時から作業を始めます。
水を抜いて、下地処理をして、樹脂を塗って、ガラスマットを貼り付けて…。
17:00から給水を初めて、作業終了は…
なんと当日の18:00です!
こんなにきれいになって、もちろん水漏れも止まって、補強効果も出ています。
ポリエステル樹脂のライニングをされている方や、その施工を知っている方からは、本当に驚かれます。
「大丈夫なの?ニオイでないの?どうなってるの?」質問攻めです(笑)。
大丈夫です、ニオイのクレームは今までもらったことがありません。
当然ですが、1週間かけて施工するよりも、1日で仕上げた方が安く施工できる場合が多く、費用面でも喜ばれることが多いです。
また取り換えとなると数倍の費用と、たくさんの産業廃棄物を出すことになりますので、環境面でもお勧めしています。