2槽式の貯水槽について
今回は意外と多く聞かれる事として、貯水槽の2槽式について触れたいと思います。
まずは、2槽式とは何? また、何故2槽式が必要なのか?そんな説明から入っていきます。
①2槽式とは・・・
一般的には1基の貯水槽が2槽に分かれている事を言いますが、2基の貯水槽が配管で繋がっている様な場合は2槽式と言わず、それは2基とカウントします。
②2槽式の意味・・・
今回は飲料用の貯水槽として説明させて頂きますが、貯水槽は清掃が年に1回以上必要です。
また、メンテナンスや故障も考えられます。
しかし、病院・工場・介護施設など断水が困難な施設が多いのが現状です。
そんな時には2槽式の貯水槽が断水をフォローしてくれます。(配管状況によります)
それでは2槽式の仕組みを説明をしていきます。
1基の貯水槽が2槽になっているので、各槽が独立出来る必要があります。
給水・送水・ドレンなど各槽に同じ様に付いているのが一般敵です。
また、各槽の水位が通常運転中は同じになる様に連通管やサクション連通(送水管を連通にする事)
などの仕組みで動かない死水を作らない工夫もされています。
では、メンテナンスや故障の場合に単独運転するにはどうするか簡単ですが説明します。
通常は各槽とも水位が同じなので単独にする場合は片側の排水が必要になりますが、ドレンを開き抜いてしまうと同時に各槽水位が下がります。
それでは困ってしまうので連通やサクション連通も閉める必要があります。
但し、片側はポンプへ水を送る必要性があるので配管系統が解らなと作業は出来ません。
また給水も排水側を閉め運転側は解放しておく事が必要です。
ここまで作業を行いドレンから排水が可能です。
排水後は片側運転になります。
もちろん水量も半分になりますので節水でお願いします。
断水が可能な場合などは2槽式の必要性がないと思いますが
将来的に良く考えて2槽式にするか判断してください。
もちろん2槽式はコスト高になりますし、管理コストも高くなります。