受水槽があるのに水量が安定しない。
今回は山梨県の甲府市にあるマンションに伺っております。
4棟ある内の1棟だけが水を出すと弱くなったり、完全に止まってしまうなどの現象が起こるとの事でした。
さて、こちらのマンションの給水システムですが受水槽が2基・各棟に対してポンプユニットが1基あります。
(合計4基のユニット)
ポンプはインバーター式加圧ポンプなので高置水槽はありません。
それでは各圧力を観ていきましょう。
今回の水量が弱くなるとか出なくなる現象は圧力が弱くなるなどが原因だと思われるので
圧力が弱くなる原因を探って行きます。
圧力が弱くなる原因は下記の内容が考えられます。
①各バルブ(二次給水・送り)の開閉がシッカリ効いていない。
②基本設定の圧力が少ない
③チャッキ弁(逆流防止)が効いていない
④圧力スイッチの誤作動
主に考えられる原因は以上になります。
各原因を調べるにはバルブの開閉をして試験運転する事で圧力ゲージの確認していきます。
そこで今回の原因が解りました。
圧力スイッチの不良です。
これが原因で圧力低下してもポンプ起動が遅くなっていました。
この部品を交換して設定圧力を少し高くしてあげました。
交換後、試運転と水量チェックを行い正常に動いた事を確認して無事終了致しました。
ポンプも10年に一度はオーバーホールなどが必要です。
不安だと思う事が御座いましたら一度点検をした方がいいと思います。