揚水ポンプと圧力ポンプの違い
今回はポンプからの漏水で中学校にお伺いしています。
こちらの現場はステンレスパネルタンク受水槽ポンプ室一体型で
本校舎と特別教室に飲料を供給しています。
本校舎は揚水ポンプで屋上の高架水槽へ供給して本校舎へ水圧で供給しています。
特別教室は圧力式ポンプで直に受水槽から水を供給してる仕組みになっています。
揚水ポンプも圧力ポンプも各2基づつ付いていて交互運転で稼働しています。
今回、漏水したポンプは圧力ポンプです。
矢印の部分から噴き出してます。
また、このポンプですが1年前にポンプが自動停止しなくなり片側運転していました。
そして現在運転中のポンプから漏水が発生しました。
まず、漏水原因から突き止めていきます。
それには揚水ポンプと圧力ポンプの仕組みを知る必要があると思います。※説明は簡単に書きます。
①揚水ポンプ読んで字の如く・・・揚水!水を上げるだけの仕事しかしません。高架水槽の水が減る信号を受けポンプ始動・・・溜まれば止まります。(稼働頻度が少ない)
②圧力ポンプ圧力で蛇口まで水を運びます。どこかで蛇口を開くと圧力が解放するのでポンプが作動する。(使うほど稼働頻度が高い)
簡単に説明しましたが、先生の話を聞くと凍結防止の為に特別教室の蛇口を解放していたとの事
これは・・・
蛇口解放=ポンプが常時稼働
圧力ポンプに負担が掛かり、また1基のみの稼働なので漏水の破損に繋がったと判断出来ます。
対応としては・・・
ポンプを2基オーバーホール(分解)して部品交換
自動停止しない原因のスイッチング(ユニット内)交換
これで圧力ポンプは復活します。
揚水ポンプも圧力ポンプも設置から12年ですが頻度の高い圧力ポンプの使い方で差が出ました。
それでも10年でオーバーホールする時期なので揚水ポンプもそろそろ部品交換する時期ですと説明して翌日補修させて頂きました。
※部品の関係上、メーカー施工です。