最新の貯水槽補修工法
まったく新しい貯水槽の補修工法を研究していました。
ようやくインターネットでも公開できるようになりました(長かった…)。
何が新しいのかというと第1に安全。第2に早い。第3に強い。
いままでの貯水槽補修の欠点をすべて解決ています。
なおかつ、価格は半額!!とかなれば最高なんでしょうけど、すみません。
現段階では、従来工法と同じ位か、ちょこっと安い程度です。
新しい工法の説明をする前に、まずは従来工法について説明しないと、さっぱり何が変わったのか分からないと思いますので、その辺からいきますね。
ちなみに、パネルタンクの補修方法です。
パネルタンクにはパネルとパネルのつなぎ目があります。
そのつなぎ目にポリエステル樹脂とガラスマット(合わせたものがFRP)を貼り付けていきます。
これが接合部FRPライニングになります。
これが、大変くさい!!
ポリエステル樹脂の中に溶剤(シンナーのようなもの)がたっぷり入っていまして(50%程度)作業中もくさいし、場合によっては飲料水が溶剤くさくなってしまうことも。
作業後にしっかりと時間を取れれば(数日間)、ほとんど問題が起こることはないのですが、実際の現場では、何日も断水していられないケースがほとんどですから…。
あと大きな問題としては、施工後の剥がれや、劣化の問題です。
剥がれるのは、プライマーの有無(プライマーを使わないサンディング工法もあります)や、プライマーの性能に大きく左右されるのですが、いずれにしてもポリエステル樹脂自体、密着性が悪い物質ですので、限界があります。(剥がれがほとんど起こらないプライマーもあります。)
また劣化についても、トップコートの有無やトップコートの性能に左右されますが、ポリエステル樹脂自体が劣化のスピードが早い樹脂です。
ということは… 「ポリエステル樹脂がダメなんじゃん!」
そうなんです。 …ポリエステル樹脂がダメなんです。
現在、貯水槽の補修をしている会社のほとんどで、ポリエステル樹脂を使ってライニングを行っています。
大きな声では言えませんが、だから、この業界はトラブルが多いんです。
くさい。剥がれる。劣化が早い…。
長くなりそうなので、その2につづきます。