悪い事は重なる・・・
今回、お伺いしたのは地元、小学校
冬場に凍結による配管破裂がありオーバーフローが発生したのが始まりでした・・・
このケースは学校が土日とお休みになり水の動きがないのが一番の原因なのですが
それでも基本は凍結はしません。
特に山梨は寒冷地仕様の保温を施していますので珍しいケースです。
それでは何故、凍結が起きたのでしょうか?
先程も言いましたが一番は水の動きがなかった事、二番目は異常気象による気温低下
この日は甲府市でも-7.5度を記録する寒波でした。
また、小学校周辺は-14度近かったので凍結も頷けます。
では、何処が凍結して配管破裂をしたのでしょうか?
それは・・・ 槽内にあるボールタップまでの配管です。
水は凍結すると体積を膨張させます、槽内の配管は防錆処理がされておらずネジ切した部分はサビにより腐食していました。
そこが凍結による膨張に耐えきらず破裂してボールタップが外れてしまいコントロール不能になったのが原因です。
折れてしまった配管です。
この先にボールタップが付いているので給水温コントロールをしています。
ここまでは前回もブログUPしたと思います。
今回はここから先のお話しです。
補修をするまで給水コントロール出来ないので給水本管を手動で行う事になります。
もちろん小学校なので基本は先生が対応を行う事になってきます。
忙しい先生方々にお願いするのは酷かも知れません・・・
そして手動で行ってる間に断水が発生してしまいました。
しかも・・・
電極配線不良も重なり揚水ポンプの自動停止が発動しなかったので
2号ポンプのモーターが焼き付けを起こしました。
悪い事は重なると言いますが・・・
ボールタップ配管を修理して、まずは自動給水に戻します。
また、1号ポンプは正常に作動しているので高架水槽まで水を送る事は出来ます。
電極の配線を正常に直し取りあえず仮復旧としました。
ポンプですが、佐山製作所純正の水中ポンプ型です。
片側ポンプが焼き付けを起こしています。
因みに佐山製作所は現在ありません。
もちろんポンプも存在しません。
なので近い型の日立製ポンプの部品を使い補修する事になります。
その補修金額のオーバーホールする金額の5倍以上にもなります。
補修は断水をしないで施工可能な構造になっていましたので
6時間程度で無事終わりました。
そこで何が言いたいのか・・・・
まずは、細かい劣化も放置すると代償が大きくなる事です。
たかがサビと思っていませんか?
最近の天候は異常です。
なので通常では起こらない事が発生します。
気になるけど・・・ これ大丈夫と思ったら
相談してください。