今回はホテルの高架水槽の清掃点検です。
飲料用の水道水を受水槽から、この高架水槽にポンプで送っています。
高架水槽からは重力で各蛇口へ落としています。
ときどき高架水槽が設置されている建物で「最上階の水道の圧力が弱い」なんて事を聞きます。
これは重力で水に圧力をかけているからで、下の階ほど水圧が高くなり、上の階ほど水圧が低くなります。
高架水槽と蛇口までの高さが少ないと水圧が弱くなってしまいます。
水圧を上げるには高架水槽の位置を上げるか、高架水槽から蛇口への配管の途中に加圧装置を付ける必要があります。
高架水槽の位置を上げるのはあまり現実的ではないので、実際には加圧装置の取り付けの方がまだ実現性がありそうです。
加圧ポンプを取り付けてある物件も時々ありますが、制約が多かったり案外費用が掛かったりすることもありますので、大抵はがまんして使ってもらっているケースがほとんどのようです。
建物の設計段階でしっかり水圧の計算もしているので(十分かどうかは別ですが)、なかなか後で変更というのはむずかしいようです。
受水槽から高架水槽を使わず圧力ポンプで各蛇口に圧力をかけて水を送っている場合も同じように、ポンプから近い下の方に近い階ほど水圧が高く、ポンプから遠い上の階ほど水圧が低くなってしまいます。
どっちにしろ高層階ほど水圧が弱くなってしまいまいますね。
話は戻って今回の高架水槽です。