今回は市の建物の受水槽の補修工事です。
天井パネルを固定しているボルトナットが、錆びてしまっています。
天井部のボルトはパネルとパネルの間にパッキンを挟み込み、締め付けてあります。
パネルの凸面を上にして、貯水槽の上に水が溜まらないように設計されています。
このため貯水槽の内側にボルトがきてしまいます。
貯水槽内部の水の上には当然空気があるのですがこの空気には水道水の中に入っている塩素が気化した塩素ガスが溜まっています。
この塩素ガスは鉄などの金属を腐食させます。
特に塩素濃度が高い地域では、塩素ガスによる腐食のスピードが速く、触ると崩れ落ちるような状態になっている事もあります。
天井部のボルトやナットの腐食(サビ)は、貯水槽全体の強度の低下につながるため、早めの対策が必要です。
今回は錆びたボルトナットを表面処理してキャップを取り付けしました。
このキャップには特許を取得した特殊なものを使用しており、ボルトとナットが真空状態となるため、後で落下してしまうようなことが起こりません。