会社の屋上に設置されている、高架水槽の劣化診断にいきました。
水槽内に光が透過しているという話です。
FRP製の一体型といわれる貯水槽です。
パネルタンクの場合、現地で組み立てとなりますが、一体型の場合、工場で形をつくりトラック輸送になります。
このため、あまり大きいものは運ぶことができないため製造されていません。
また、ある程度形が決まっているためパネルタンクのように2槽式にしたり、細長く造ったりという事ができません。
反対に長所としては、比較的価格が安い、水漏れが起こりにくいなどがあります。
価格の安さの理由としてパネルの薄さがあります。
パネルタンクのようなつなぎ目が無いため、水漏れが起こりにくいのですが、パネルが薄く年数が経つと変形してきたり、日光を通しやすくなったりたりします。
今回、下見依頼である貯水槽内への光の透過も、一体型貯水槽に多く見られる劣化現象です。
貯水槽内部の天井を見ると一面にカビのようなものが生えています。
光が水槽内に入るようになると、このようなことが起こります。
また、もっとひどい場合には貯水している水に藻が発生するようになります。
今回の高架水槽は、劣化が進んでいる貯水槽天井部の補強と、光の透過を防ぐコーティングが必要という結果になりました。